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睡眠時無呼吸症候群 | よしみず病院

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは??


睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは??

Sleep Apnea Syndrome
(睡眠時) (無呼吸) (症候群)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に何回も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができない病気のことを言います。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な症状

十分に眠れないことが原因となって、様々な症状が現れます。

  1. 〇眠っているとき、
  2. ・息が止まる。
  3. ・いびきをかく。
  4. ・呼吸が乱れる。
  5. ・息が苦しくて目が覚める。
  6. ・何度も目を覚まし、トイレに行く。
  1. 〇日中、起きているとき、
  2. ・強い眠気を感じる。
  3. ・しばしば居眠りする。
  4. ・午前中に頭痛を感じる。
  5. ・記憶力や集中力が低下する。
  6. ・全身倦怠感、疲れが取れない。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定義

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定義は、一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上無呼吸が30回以上起こるか、睡眠1時間当たりの無呼吸や低呼吸が5回以上の場合を言います。
※無呼吸:睡眠中に10秒以上呼吸が止まること
※低呼吸:呼吸が浅くなること
また、睡眠1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計をAHI(無呼吸低呼吸指数)と言い、この指数によって重症度を分類します。

無呼吸低呼吸指数(AHI)

重症度 正常 軽症 中等症 重症
1時間あたりの・無呼吸・低呼吸回数 0~4回 5~14回 15~29回 30回以上

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の種類と原因

睡眠時無呼吸症候群(SAS)には、主に「閉塞性」と「中枢性」の2種類があります。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

上気道の閉塞により気流が停止し、無呼吸でも胸や腹の動きは認められ、いびきも生じます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんはこちらのタイプが多いです。

中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)

脳からの呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の機能異常によるものです。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんの数%の割合です。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な合併症

・脳血管障害

・虚血性心筋症

・肺高血圧症

・不整脈

・心不全

・高血圧

・糖尿病


睡眠時無呼吸症候群(SAS)による影響

近年、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が社会的な問題として、取り上げられています。新幹線の居眠り運転をはじめ、交通事故、産業事故により人命が失われてしまい、大きな社会的損失を与えているといった報告や報道が多くされています。
また、仕事での商談や会議中、学校での授業中などに強い眠気に襲われ、居眠りをしてしまうことがあります。仕事や勉強への意欲も低下し、周囲からは良い印象には残らず、本人への不本意な評価とともに、労働の生産性の低下などの社会的な影響が出ます。

そのようにならないために、早期の検査や治療が必要です。
このような症状や検査が行いたい方は、よしみず病院に受診して下さい。


睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査方法

簡易検査と精密検査の2パターンの検査方法があります。

簡易検査 ※自宅検査

検査はご自宅で簡単に行えます。就寝前に鼻や指にセンサーを装着後、検査機器のボタンを押し、いつも通り寝るだけで検査が可能です。
この検査によって、睡眠中の呼吸の状態、血液中の酸素飽和度を測定し、無呼吸低呼吸の有無を調べることができます。
ただし、検査結果によっては精密検査が必要になることもあります。

◆簡易検査で調べられること
鼻:口鼻の気流、いびき音
指:血中酸素飽和度

簡易検査イメージ

簡易検査イメージ


精密検査 ※入院検査

1~2泊程度の入院をして検査を行います。病院のスタッフが頭や顔、胸、腹、脚などにセンサーを装着します。センサーの装着に痛みはありません。センサーを装着したまま就寝していただきますが、日頃ご自宅でお休みになるようにリラックスして検査することができます。
この検査によって、睡眠中の呼吸や脳波、血液中の酸素飽和度、心電図などを同時に測定し、睡眠の質や深さ、呼吸状態を調べることができます。

◆精密検査で調べられること
頭:脳波
顎:顎の筋電図
鼻:口鼻の気流
喉:いびき音
目の周り:眼球運動
指:血中酸素飽和度
胸:胸の動き、心電図
腹:腹の動き
脚:脚の動き

精密検査イメージ

精密検査イメージ


睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療方法

CPAP療法

CPAP療法とは、日本語で持続陽圧呼吸療法のことでSAS、特に閉塞性SASの治療として第一に選択される呼吸療法です。
CPAP療法は、鼻(場合によって鼻と口)から空気を送り、閉塞した上気道を押し広げることによって睡眠時の無呼吸を減らします。これにより、酸素不足を解消し、睡眠の質を向上されることができます。また、SASがまねく高血圧症や狭心症、心筋梗塞などの循環器の病気などの合併症を予防できると言われています。
CPAPと使うとほとんどの患者さんが使ったその日からいびきをかかなくなり、朝はすっきり、昼間の眠気も軽くなります。重症のSAS患者さんでは、CPAPを使わなかった患者さんより長生きをすることも分かっています。

CPAP療法イメージ

CPAP療法イメージ

CPAP療法の効果イメージ

CPAP療法の効果イメージ

SASの検査から治療までの流れ

SASの検査から治療までの流れ